お子さんのタイプ別の塾選び[正直にご紹介](2022/9/9)

夏休みが終わりました。 夏期講習の最後に実施した確認テストは全員合格できてほっとしています。

今回取り上げるのは、お子さんのタイプ別の塾選びについてです。 これまでの経験に基づいて、率直に本音で書きたいと思います。 塾選びの参考にして頂けると幸いです。

なお、以下の記事は私の個人的な見解です。 一口に塾といっても、塾ごとに特徴やシステムが異なりますし、講師のスキルも違います。 以下の内容が「すべての塾に当てはまる」ということでは決してないので、誤解をなさらぬようにお願いします。 どうぞ批判的に読んで頂ければと思います。

以下、学習習慣の有無、成績状況に分けてご紹介します。

・学習習慣があり、成績上位のお子さんのケース

集団塾が向いています。 個別指導を検討するのは、お子さんが内気で講師に質問がしにくいとか、 苦手な科目がある場合ぐらいでしょうか。 実際にこのタイプのお子さんのほとんどは集団塾に通うと思います。

・学習習慣があり、成績中位のお子さんのケース

個別指導が向いています。 このタイプのお子さんは文系タイプ(暗記が得意)が多いです。 反面、理解すべきところを暗記で乗り切ろうとして伸び悩みます。 このような傾向がある場合は、個別指導で理解できているかどうかを 確認しないと点数が上がりません。 個別指導で最も点数が伸びやすいのがこのタイプです。 (理系科目が得意な場合は集団塾のほうが良いと思います。)

・学習習慣があり、成績下位のお子さんのケース

このタイプのお子さんに会ったことがありませんが、 個別指導のほうが向いていると思います。 勉強したフリをしている可能性があります。 (お子さんに自覚がないケースもあるでしょうけど。)

・学習習慣がなく、成績上位のお子さんのケース

このタイプのお子さんもあまりいないと思いますが、 集団塾が向いていると思います。

・学習習慣がなく、成績中位のお子さんのケース

このタイプのお子さんは、勉強時間をとにかく確保することが大切です。 集団塾でしたら学習の進捗状況をしっかりと管理してくれる個人塾のほうが良いです。 最近増えている、毎日通塾ができるタイプの塾を検討して頂くのも良いと思います。 数名の講師で多くの生徒を担当するので、 ほぼ自習状態になる可能性はありますが、勉強時間は確保できます。 個別指導の場合でも週2回の授業を確保して頂いたほうが良いと思います。 このタイプのお子さんは成績が上がりにくいことが多いのですが、 学校の授業の内容は理解できているので、 何かのきっかけで急激に成績が上がることがあります。

・学習習慣がなく、成績下位のお子さんのケース

集団塾や自習タイプの塾では成績が上がりにくいです。 個別指導が向いています。 ただ、2~3科目指導の場合で、最低でも週2回の授業回数を確保する必要があります。 (週1回ですとほとんど成績は上がらないと思います。) 私の経験では、週2回以上の個別指導の授業を入れて頂ければ、 1回目のテストは1教科当たり10点~20点程度上がることが多いです。 ただ、1回目のテスト後にお子さんの勉強意欲に変化が見られない場合、 2回目以降のテストは1回目と同程度の成績が続きます。 1回目のテストで20点上がったからといって、 2回目のテストでさらに20点上がるケースは少ないです。

*お子さんの性格や志望校・在籍高校(中学)によってもアドバイスの仕方は異なります。 個別のご相談がございましたら、お問い合わせページよりご質問ください。

<記事中に出てくる基準・用語の説明>

・家庭学習30分以上/日→学習習慣あり、家庭学習30分未満/日→学習習慣なし

・平均点+20点以上→成績上位、平均点前後→成績中位、平均点-20点以下→成績下位

・集団塾→大手進学塾、1クラス7名前後の個人塾

・個別指導→ワンツーマン、1対2~3名の個別指導塾(家庭教師含む)

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