授業で使っている教材(2014/1/23)
この時期は、来年度用の教材案内のパンフレットが出版社から大量に届きます。塾教材や市販教材のだいたいのものには目を通しているのですが、毎年どの教材を使うか迷います。そこで、今回は私が授業でよく使っている教材をご紹介します。
中学数学は、「都麦出版」さんの『ステップ式数学』を使っています。塾専用の教材です。問題量が豊富で十分な演習ができます。きちんと取り組めるお子さんには効果抜群です。数学が苦手なお子さん、宿題に取り組むのが苦手なお子さんには『数学の要点』を使っています。こちらは問題量が少なめです。その分、復習の時間を確保できるので、定期テスト前に自分で復習するのが苦手なお子さんには最適です。
中学英語は、自作のプリントを使っています。プリントは中3で20枚ほどです。市販教材の3分の1程度の分量ですが、高校1年生レベルの内容まで踏み込んでいます。英語に関しては、市販教材で良いものが見当たりません。市販教材は、現在完了だったらひたすら現在完了に書き直す問題ばかりで「作業」になってしまう危険性があります。向山洋一氏(とても著名な先生です)のお言葉をお借りすれば、学力向上には「変化のある繰り返し」が必要です。「ただの繰り返し」では学力は向上しません。市販教材より問題量が少ないので演習不足を心配されるかもしれませんが、宿題に取り組めるお子さんはほぼ全員が通知表で4以上を取ってきます。
高校数学は、何と言っても『チャート式』(新課程チャート式解法と演習数学1+A)ですね。名古屋市の高校はチャート式を使っている学校が大多数です。それに合わせてチャート式数学で教えることが多くなります。黄チャートを採用している高校が多いですが、青チャートもちらほら。毎年チャートを使っているので、もう表紙を見るだけで愛着が湧きます。チャート式は例題と練習問題が1対1に対応している点が素晴らしいですよね。
高校英語は、参考書はこれと決めていません。 教えてるお子さんが学校で使っている参考書を使っています。『Next Stage 』(Next Stage 英文法・語法問題 3rd edition )、『速読英単語』(速読英単語 (1) 必修編 改訂第5版 )、『英単語ターゲット1900』(英単語ターゲット1900 (大学JUKEN新書)) を採用している学校が多いので必然的にこれらの参考書を使うことが多くなります。最近は、東進の『英文多読ノベルシリーズ』(ミラクルアイドルメグ Vol.1 (東進ブックス 英文多読シリーズ)) を(息抜きに?)お子さんたちと読んでいます。 従来の参考書のような堅苦しさがなく、お子さんたちも楽しみながら読んでいるようです。 本の表紙が漫画風なので勉強の効果が薄いように思われがちですが、使われている単語や構文は入試頻出のもので、さすが受験のプロが書いた本だなという印象です。特に単語の日本語訳のセンスが秀逸です。 たとえば、「manage to V」は「なんとかVする」と、単語が持つ核のイメージがきちんとわかるように訳してあります。単語はコアの意味を押さえることが大切で、派生的な意味を覚えても汎用性はありません。ところが、単語のコアの意味が載っている参考書(単語集)は意外に少ないです。よく売れている参考書でも、中身を見ると良くないものがあります。単語集ですと『英単語2001』(英単語2001) がおすすめです。ただ、音声CDがないのが玉に瑕ですね。