お子さんの成績を上げるには(その1)(2010/09/26)

もうすぐ2学期の中間テストですね。ほとんどの学校で体育祭、文化祭も終わって、ここから受験まではあっという間です。もうすぐ受験生にとっても(私にとっても)1番忙しい時期に入ります。

私は「どんなお子さんでも成績を必ず上げます!」というタイプの家庭教師ではありません。「必ず成績が上がる」とか「誰でも成績が上がる」というフレーズをよく目にしますが、私はそういう言葉には懐疑的で、そんな夢みたいな方法があるのかな?と思います。

「うちの子は成績が上がりますか?」と最初の面談でよく質問されますが、私が言えるのは、ある程度アドバイスに耳を傾けてくれるなら、成績は上がるということだけです。 お子さんがそこそこ素直であることが大切だと思います。現時点での学力よりも。

今も教えている中学生のお子さんなのですが、私が教える前は英語の点数が30点台だったお子さんがいます。もともと単語はきちんと覚えていく子で、文法がわからないという状態だったのですが、私が教えて2ヶ月後のテストで80点近く取りました。何か特別な勉強をしたわけでなくて、毎授業で単語テストをして、私が文法事項をレポート用紙に書いて説明して、そのあとで私のプリント(予想問題)を解いてもらっただけです。ただ、このお子さんは、毎回の確認テストで90点以上を取り、「説明を書いたレポート用紙を復習しておいてね」と私が言ったら、 次の授業までにレポート用紙を何回も読んでほぼ丸暗記していて、テスト前にはレポート用紙の内容を自分のノートにまとめ直していました。

私の授業を受けて急激に点数が上がるお子さんは、私が説明を書いたレポート用紙をよく読んで、何回も復習しています。そして、これが一番大切なのですが、私が授業中に教えた方法で、つまりはレポート用紙に書いてある解き方で、宿題の問題を解いています。こうやって、授業で学んだエッセンスを確実に習得していきます。

反対に、成績がなかなか上がらないお子さんは、私のレポート用紙を復習しません。それどころか、私が授業に行と、レポート用紙がどさっと束になってノートに挟まっていて復習した形跡はまったくありません。宿題の問題も、授業で教えた方法とは 別の方法(書き方)で解いてきます。それで、正解していればいいのですが、だいたい間違っています。「レポート用紙を復習してね」「レポート用紙を参考にして解いてね」と、私はときどき声をかけるのですが、復習しません。こういう場合は、アドバイスに耳を傾けてくれるようになるまで待たなくてはならないので、 私の実力ではすぐに成績が上がりません。

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